

とても写実的な・・・という言葉では足りないような、不思議な作品を作るRon Mueck(ロン・ミュエック)というアーティストがいます。
人体を毛の一本一本からしわ、皮膚に透けて見える血管に至るまで表現し、しかも大きさは実際のスケールよりもかなり大きいか かなり小さいかで作られています。
そのせいか、生きている巨人や小人の時間が止まってしまったかのように、見る側にとても奇妙な感覚を抱かせるような作品です。
オーギュスト・ロダンはかつて、その作品の表現があまりにも写実的だということが問題視された時代もあったそうですが、面白いことにある美術館ではRon Mueckの作品を、普段はロダンの展示に当てている場所を使ったそうです。
マダムタッソーの蝋人形作成者も語っていましたが、ただ単に人から形を採って蝋を流し込んだ、色を付けた、だけでは 写実的ではあっても生命感が出ないそうです。
実際に人形なり彫刻なりを作ろうとしたことがある者にとっては、表現が写実的か抽象的かに関わらず、”生命感”を出すことが重要な事のひとつで、また難しいことだと感じるのではないでしょうか。
ときどき なまなましすぎて(赤ちゃんの作品とか^^;)苦手なものもあるかも知れませんが、実際に作品を直接見に行きたい作家の一人です。
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